『 どこだっけ？　あのイチゴちゃん…。 』　2005年2月号

絵足紙キャラバン出発展の開催が決まったとき、思い出したのです。初めて描いた絵足紙のことを。絶対に家の中のどこかに有るはずだけど…、どこにしまったのか記憶に無い。捨てた覚えも無い。もう何年も見てもいない。探そう！

ハガキに描いたんだよね。「苺の蔕から大きく描きなさい」って言われてドキドキしながら描いたっけ。筆先が“ふにゃふにゃ”なので線を描いたら「ふにゃっ」となって、周りの方々に見られるのが恥ずかしかった。でも、「下手で良い、下手が良い」と言われ、（へエー、下手で良いのなら、これも良いんだ！）と思い何とか最後まで描くことができた。描き終えたときには汗がにじんでいた、真冬だというのに。

描いた日のことを思い出しながら探すこと二時間、見つかるどころか、私の部屋は見事に散らかっていた。散らかった部屋を見てドッと疲れが出て探すのを止め、夜のおやつ（ビールとチーズ）にしようかと立ち上がった瞬間、カラーボックスと壁の隙間から水色のビニール袋がちらりと見えた。あの中かも！と近づきとろうとしたが隙間に挟まっていて取れない。「おやつ〜っ！」と叫んで思い切りそれを引っ張ったらやっと抜けた。

中を見ると友人からの絵手紙と一緒にありました。ハガキに描いたイチゴちゃん！

二度とは描けない、苺一絵（一期一会）です。有って良かった。