『 夏のショートバケーションは心発長野 』　2007年7月号

７月８日、ピンホーン♪「お届けでーす」と、宅配便。見ると缶ビールのケースだ（何でビールが届くの？）しかし、持っている手を見る限り、とても軽そうだ。（中身が違うのか？）カードがあり「ハッピー・バースディー、風ちゃん！　食べなくて良いケーキよ！」と書いてあった。何？と思いつつ箱をそっと開けてみた「うわっ！大きなケーキ」と言ってしまったが、ケーキではなく、ショートケーキの形をした、お花だった。ケーキの形の白い花器に苺の形に似たお花が沢山たくさん…。どこから見てもケーキに見えた。（それを描いたのだが、描き終わってみたら角度が９０度傾いていた！皆様、首をひねってご覧ください）贈ってくださったのはＳＮＳで知り合い友達になったＨさん。（新種のお花を企画、開発、販売している方）私がＳＮＳに加入し、ネット上で知り合った人の中で実際に会った初めての人がＨさん。とても素敵な女性。

インターネット上のＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）では、日記を書いたり、他人の日記を覗いて、コメントのやり取りをしたり、様々なコミュニティーで情報交換をする。自己紹介のページもあり、私はそこにＨＰのアドレス等載せてある。場合により、写真等も取り入れるが、基本は文字・文章だ。もちろん相手の姿は分からない。顔が見えない怖さは否めないが、上手く使えば自分の世界が広がるコミュニケーションツールだ。

そのＳＮＳの仲間の一人の男性Ｔさん（まだ実際に会ったことはない人）から「休暇が取れたので、長野に行きたいのですが、風ちゃん会っていただけますか？」とメッセージが届いた。旅行のついでかな？と思ったが、わざわざ私に会いに来たいと言う。私の自己紹介ページを見て、感動したから是非会いたい！と言う。男性だから私には躊躇する気持ちがあったが、Ｔさんは長野よりずっと南方から高速道路をフルに使い、５時間半かけて車を運転し、一人で来ると言う。その意気込みを感じ、会うことにした。その行動力は？彼をそこまで突き動かすものは何だろう。どんな男性か会いたくなった。約束した当日、本当にＴさんは５時間半も車を運転し、たった一人で我が家にやってきた。Ｔさんは私の足さばきに見とれ「凄いなあ」を連呼し、質問を沢山し、キーボードを演奏する姿を見て「風ちゃん、負けず嫌い？」と聞いてきた。「うん、負けず嫌いだよ」と答えた私からＴさんは何かを感じたらしい。ただ単に私の足わざを見に来たのではなかろう、と思い、本当の目的は何？と聞いた。彼ははっきりとは答えなかったが「風ちゃんに会えば、何かが見つかると思った」と言った。（かつて、私が心のブラックホールにいた時のような心境なのか？"４月号参照"）この日、Ｔさんが私と一緒に居たのは、たったの数時間だけ。彼にとっては往復の運転している時間の方が遥かに長い…。何故そこまでするのだろう、何を探しているのだろう？　多分、ここに来るまでの運転中も、その「何か」を探していたのかもしれない。子供達が成長する長い夏休みが、ロングバケーションならば、彼にとって、このたった１日は、心に必要な何かを見つけるための旅「ショートバケーション」なのかもしれない。"心から長野" への旅、そしてまた"心へ帰る"旅。見つけたいモノは見つかったのだろうか？行動力があり、向上心が高いＴさんから私は刺激を受け、元気をもらった。Ｔさんの行動力を見習いたい。

ＳＮＳが無ければ出会えなかっただろう素敵な人に会えたことに感謝する。

７月の出来事、きっかけはＳＮＳでした。
Ｈさん、お花をありがとう！　Ｔさん、元気をありがとう！風子でした！